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『黒ウィズ』デザイナーブログ Vol.3【中途入社 / エフェクトデザイナー編】
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『黒ウィズ』デザイナーブログ Vol.3【中途入社 / エフェクトデザイナー編】

白猫黒猫本部

エフェクト
デザイナー

2018年12月にコロプラに中途入社しました、韓(Han)です。おかげさまで2020年3月に7周年を迎えた『クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ(以下、黒ウィズ)』でエフェクトを担当しています。

この「デザイナーブログ」では、『黒ウィズ』のビジュアルがどんなふうに作られているのか、というところを各セクションのデザイナーがリレー形式でお伝えしていきます。

Vol.1では中国出身の3Dモデラー・章さん、Vol.2では日本人の3Dモーションデザイナー・荒井さんがそれぞれの経歴と業務内容をお伝えしていました。私は韓国出身のエフェクトデザイナーなので、今回は以下の3点についてお話ししようと思います。

1 韓国人の私が日本のゲーム会社で働くようになった経緯
2 『黒ウィズ』におけるエフェクトの仕事について
3 デザイナーとして、日本で就職したいと考えている方へ
4 韓国語メッセージ

これまで新卒デザイナーによるブログが続いていましたが、『黒ウィズ』では中途も積極採用中です。特設サイトもありますので、関心がある方はこちらからご確認ください。

1 韓国人の私が日本のゲーム会社で働くようになった経緯

私が日本に興味を持ったきっかけは、子どもの頃、両親が日本の会社と仕事をしていたことが関係していると思います。家にあったFAXに、見知らぬ国の言葉が印刷された紙が出ていて、興味を持つようになったんですね。それから日本の漫画やアニメ、ゲームが好きになって、アニメーションを学ぶために大学へ進学しました。そこでアニメーションの作り方を幅広く学ぶうちに、エフェクトデザイナーになろうと決めました。教授から「エフェクトデザイナーは2D、3D、VFXのツールをすべて使う」と教えていただき、その作り方が私に合っていると思ったからです。

大学卒業後は韓国のゲーム会社に新卒入社し、3年ほどエフェクトデザイナーとして働いていました。メインで作っていたのはモバイルゲームですが、PCゲームも作ったことがあります。

来日したのは、海外旅行が好きで、外国で暮らしてみたいと思うようになったからです。とはいえ勇気がなくて、しばらくは頭の中で思っているだけでした。でもあるとき、日本で働いている先輩から、日本での就職を勧められて、日本で働きたいと思うようになりました。日本には子どもの頃から親近感がありましたし、日本の文化が好きでしたから。

ただ、私はエフェクトのスキルには自信がありましたが、日本語ができませんでした。そこで最初は留学生ビザを取得して、まず1年間は語学学校で日本語の勉強をするつもりで、2018年6月末に来日しました。そして、翌年の秋くらいに面接を受けようと思っていました。

でも日本に来て3ヶ月ほど経ったときに、周りから「来年、就職試験を受けるのなら、今、経験として面接を受けておくといいんじゃない」とアドバイスされました。言葉の問題があったのでどうしようかなと思いましたが、もともとポートフォリオは用意していましたので、思い切って受けてみることにしました。

ちなみにエージェントへの登録はせず、自分が得意なUnityを使っているゲーム会社を探して、(コロプラも含めた)ゲーム会社の採用ページから直接エントリーしていきました。すると2018年12月、運良くコロプラに受かったので、そのまま就職して今に至ります。

念願だった外国での生活ができるようになって、とても満足しています。日本はアジア圏なので、韓国と似ている部分ももちろんありますが、やはり文化や言葉が違うので、まるで異世界で生活をしているような感覚があって、毎日が面白いです。

2 『黒ウィズ』におけるエフェクトの仕事について

私はエフェクトデザイナーの仕事を、絵を飾る額縁のようなものだと考えています。きれいな花束における引き立て役、主役の花の周りにある小さな白い花、とも言えるかも知れません。

極端な話、ゲームのプレイヤーの記憶に残るのはキャラクターであって、エフェクトはなくてもいいような存在だと思います。そんなエフェクトにどんな役割があるかというと、プレイヤーに "これ、面白そう" という強い印象を与えることだと思っています。

人は、様々な情報がある中で、そのゲームをインストールするかどうか考えます。たとえば有名なイラストレーターや好きな声優が参加しているとか、趣味が近い友達がオススメしてくれたとか......そういった情報の中に、YouTubeやTwitterなどで流れる5秒くらいの映像があります。その映像の中で最も人の目を引く力があるのがエフェクトです。

エフェクトは、静止画の連続です。たとえばこの画像を連続して表示すると、雷が落ちるイメージになります
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以下は水のテクスチャで、これも連続させると波が動いているように見えます。こういうエフェクトがあることによって、キャラクターがより魅力的に写り、プレイヤーの感情を揺さぶることができます。

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ちなみに韓国におけるエフェクトは、「デザイナーになりたいけど、絵に自信がない」という学生が専攻するというような印象があります。実際、フリー素材のテクスチャを使って作るような、ごく簡単なエフェクトを作るためには絵をうまく描く技術は必要ありません。でも次のステップになると、リアルタイプのテクスチャそのものを作る技術や映像編集の技術などが必要になります。

それから物理学も勉強しなくてはなりません。たとえば爆発が起きるときは、煙がもくもくと上へ上がるわけですけど、エフェクトで表現する場合、その現象が自然なものになるように、煙が上がっていく原理を知らなければいけません。より具体的に言うと、暖かい空気は軽いから上昇するとか、冷たい空気は下にとどまるものだとか、そういうことです。

また、火や雷といったものには、決まった形がありません。ゲームでそれらを表現するときはイベントやキャラクターに合わせて、より効果的なデザインをする必要があります。

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『黒ウィズ』には7年分の歴史があって、これまでに培われてきたスタイルがありますので、私もそれに沿うように意識しています。基本的にデザインに「絶対的な正解」はないのですが、 チームの環境や今までのルールに合わせつつ最大限のものを作るのが、『黒ウィズ』チームにおける正解だと考えています。そしてデザインは頭の中で作るものですが、他のメンバーとのコミュニケーションをとって、実際に作るべきデザインを理解する能力が必要になります。

この動画では、キャラクターとロゴ以外はすべて私が作っています。一般的なエフェクトデザイナーはここまで担当しませんが、私は大学でアニメーションを専攻していましたので、演出までつけることができます。

また、エフェクトはゲーム制作における全工程の最後のパートになりますので、(本来はリードデザイナーがするような)最終チェックも私たちエフェクトデザイナーがしています。韓国のゲーム会社では私はエフェクトだけ作れば良くて、あとはゲームプログラマーが各セクションの素材を合わせて、それからQAが確認して、何かあればエフェクト部分だけ修正する......という流れだったのですが、『黒ウィズ』チームではサウンドの音入れも含めて、エフェクトデザイナーが担当しています。このあたりは『白猫プロジェクト』のエフェクトブログでも言われていたので、コロプラにおける文化なのかもしれません。

3 デザイナーとして、日本で就職したいと考えている方へ

改めて振り返ってみると、日本に来て間もない頃は「正しい日本語を使わなくてはいけない」というプレッシャーがあって、自分の考えを思うように話せませんでした。でもコロプラに入社して日本の方と毎日話しているうちに、自分が伝えたいことは話すほうがいい、細かな表現を少しくらい間違えても大丈夫、と思えるようになりました。大事なのは、つたなくても自分の考えを伝えることだと思います。

それから、外国で得られる日本企業に関する情報は少ないと思います。でも探してみるとちゃんとありますし、デザイナーは言葉が完璧でなくても仕事することができます。

ちなみに私がいろんな企業の面接を受ける中で最もされた質問は「いつまで日本にいるつもりですか」でした(笑)。かつての私がそうだったように「日本に住みたいけれど、勇気がない」という方に伝えたいのは、日本の面接官は親切だし、そんなに難しい言葉で聞いてこないので、面接を怖がる必要はないということです。

コロプラで2年間働いてみて思うのは、エフェクトデザイナーに必要なのは、エフェクトのスキルと、ゲームのプレイ経験だということです。いろんなゲームをプレイして、いろんなエフェクトを見知っていれば活躍しやすいと思います。

勇気を持って行動してみれば、きっと面白いことが起きますので、チャレンジしてみてください。応援しています!

4 韓国語メッセージ

먼저 저에게 인터뷰의 기회를 주신 코로프라에 감사드립니다.

해외취업을 목표로 꿈을 꾸고 있는 아티스트분들께 조금이라도 용기를 주고자, 회사의 도움을 받고 한글로 코멘트를 남길 수 있게 되었습니다.

일본은 한국과 많은 인연이 있고, 그로인해서 저 처럼 어릴적부터 꿈을 꿨지만, 행동을 실천하는데까지의 걱정 때문에 큰 용기가 필요합니다.

물론 이 부분은 제가 보장 할 수는 없습니다만, 적어도 제가 일본에 와서는 하루하루가 정말 만족스러운 생활의 연속이였습니다.

그렇기 때문에 만약 해외에서의 삶, 그중에 일본에서 살고 싶다는 꿈을 꾸고 계시는 분들께 과감하게 도전 하시라고 말씀드리고 싶습니다. 물론 기본적인 그림실력<포트폴리오>와 전문용어는 어렵더라도, 일상회화가 될정도의 일본어가 가능하다면, 누구든지 할 수 있다고 생각합니다.

<하지만! 일본어가 능숙하다면 일본생활의 삶의질이 올라갈 것입니다. 좀 더 동료와 친해질 수 있는 Joke를 할 수 있으니까요!>

부족한 부분이 있다면 바로 옆 동료들이 도와 줄것입니다. 저도 이 회사<코로프라>의 일본인 동료들에게 많은 도움을 받고 현재까지 자신의 업무를 수행하며 지내고 있습니다.

항상 좋은 일만 있는 것은 아니지만, 이 모든 것들이 여러분들께 분명 하나하나 좋은 추억과 경험이 될거라고 생각합니다. 정말 아티스트로써 한 사람으로써 시야가 더 넓어졌다라는 것을 실감하게 되는것 같습니다.

그리고 가장 중요한! "내가 무엇인가 해냈다!"라는 성취감입니다. 이것은 그 어떤것과도 바꿀 수 없는 소중한 것이라고 생각됩니다.

그래도 일본게임회사취업이 걱정이라면, 코로프라으로 정해도 좋을거라 생각됩니다. 한국인분들도있고, 아무래도 외국인 동료 경험이 많은 회사다보니 여러모로 안심이 될거라 생각됩니다.(이렇게 적으니 마치 "숙제글"을 쓰는것 같네요.ww)

이 짧은 글을 읽으시는 분들께 저의 생각을 전달되어 조금이라도 해외진출의 디딤돌이 되었으면 좋겠습니다.