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Vol.3 絵画、彫刻などのファインアート系向け、ポートフォリオの作り方とは

ポートフォリオ制作バイブル「ファインアート系向け4つのポイント」

絵画、彫刻などのファインアートを学んでいる学生たちの特徴に合わせて、例をあげながらポートフォリオ作りのポイントをお伝えしていきます。

ポイント1:やってきたことと、これからやりたいこと

ファインアートを学んできた学生の中には「これまでやってきたこと」と「これからやりたいこと」について迷う人もいるかと思います。自分がやってきたことと直結している世界が少ない......と思うからかもしれないですが、そんなことはありません。絵画、彫刻を描いたり、創り出すという行動が直結する世界は少ないですが、その背景にある経験が活きる世界は想像以上に広いです。

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「新しいものを作り出す」世界において、これまでの経験はとても大きな力を発揮します。

一つの作品を創るためにはテーマがあり、そのテーマを表現するために様々なことを考え、技術を学ぶ努力をしてきたはずです。そんな地道な積み重ねがあるからこそ、表現出来る世界を魅せてくれるポートフォリオには、とても心を動かされます。

しかし、ポートフォリオを見る人すべてが上記を理解しているわけではありません。これまでの作品と、これから自分の力を発揮したいと思っている世界の作品とが繋がっていることを一目でわかってもらうために、新しい作品を入れてみることをお勧めします。
はじめはイラスト模写や、デザインの真似から始め、次第に自分のつくりたいものを試してみるといいでしょう。全力で頑張ってきた世界とは異なる分野なので、自分の思うようにいかないかもしれないですが、それは当たり前です。これから先、いかにその世界で頑張っていきたいかをアピール出来るかが大切なのです。

自分の得意なことだけでなく柔軟性が表現出来ることもアートであり、デザインであると思います。

ポイント2:伝えるべきこと

ファインアートに取り組んできた人の特徴としてあげられるのは、作品を作り出すために積み重ねてきた土台です。デザイナーに大切なこととして「空間認識力」「色彩感覚」「感性」がありますが、デッサンやクロッキー、作品制作において培った基礎は伝えていけるといいでしょう。デッサン一つとっても、光の表現が得意な人は様々な作品の表現に通じる力をすでに持っています。

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デッサンやクロッキーは最終アウトプットとしては重要度が低く見られますが、素晴らしい絵画・彫刻作品があっても、その裏づけがあるかないかで大きく変わります。「この人は感覚で描けてしまう人なのだろうか......」と感じるより「基礎を頑張ったからこそ生まれた作品」と感じてもらったほうがプラスなはずです。

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これは関係ないから......と安易に判断せず、自分のやったことは全て伝える気持ちで作ってみるといいでしょう。一つの作品を生み出すためには多くの積み重ねが必要だと、デザイナーを大切にする企業は知っています。

ポイント3:王道のストーリー

ファインアートの世界に進んだ人のストーリーは、以外と分かりやすいことが多いです。

小さい時から絵を描いていて、それが当たり前だった。クラスで1番絵が上手かった。図工の作品が表彰された。などなど。作品を通して想いを伝えたり、人の気持ちに訴えかけたりすることが好きなタイプが多いのではないでしょうか。または、多くの人に自分が作った作品を褒めてもらいたい、という人もいると思います。

この想いはデザイナーにとってとても重要です。社会に出て多くの人が喜ぶものを生み出したいのであれば、それは自分を動かす活力となります。そんなファインアートを突き進んで来た人だからこその王道ストーリーを考えておけるといいでしょう。

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絵が好き、好きだから人に作品を褒めてもらうと嬉しい、もっと描くことが好きになる、好きだから画力を磨く、磨いた画力で表現する世界を考える、考えた世界を人に見てもらいたい、多くの人に「いいね!」といってもらいたい。といったストーリーでいいんです。

一見ニッチな世界に進みそうなアートの世界ですが、そんなことはありません。歴史的に有名な作品は、芸術に詳しくない多くの人がその全てを理解できなくても、「いいね!」「これすごい!」と感じることができます。「基礎に裏づけされたイイもの」は必ず人の心を動かします。絵画であってもポートフォリオであっても。

ポイント4:作品の魅せ方・チョイス

では、これまで培ってきた基礎力や作品で表現したかった世界観を、どのようにポートフォリオにまとめると良いのでしょうか。これまで作ってきた作品を振り返ると、大きな作品を作ってきた人も多いはずです。100号作品をA4サイズに収めてしまうのは正直勿体無い。伝えたい迫力が伝わらない......。

できれば、A3サイズが良いのではないかと思います。A4サイズでは、ポートフォリオの周りの世界も見えてしまうのに対して、A3サイズは人の視野を独り占めしやすいです。展示では作品以外のものは見えないですが、ポートフォリオではそうもいきません。周りの世界が入り込んでしまうならその世界が映らないサイズにしてしまう。伝えたいことによってサイズを選ぶべきだと思います。

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もちろん、A3は大きくて邪魔かもしれない......という考え方もできますが、面接官はせっかくの作品は大きく見てみたいものです。それに、デザイナーが伝えたいことを表現させてあげられない会社で、デザイナーが活躍できるわけがないのです。それもで心配というのであれば、2つのサイズを用意するのは良いかもしれませんね。

また、自分の思い入れのある作品と人の印象に残りやすい作品が違うこともありますので、自分の思いだけでなく、見てくれる人の印象に残りやすいものを選択することも大切です。ポートフォリオは自分のいないところで自分を宣伝してくるものです。

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最後に

作品にはこれまでの経験や考え方が出るものです。しかし、その全てを理解することはとても難しいです。知識や経験がある人以外にも、多くの人の目に触れるポートフォリオだからこそ、自分の経験やこれから取り組んでみたいことへのチャレンジを盛り込んでみましょう。
次回は「イラストレーション」を専攻する方にフォーカスしてお話をします。乞うご期待!