Vol.1 就活中のデザイナー必見!「ポートフォリオ」の考え方
デザイナーを目指す皆さんにとって重要な役割となるポートフォリオ。ポートフォリオとは何か?その作り方や注意点についてお伝えしていきます。
ポートフォリオは、自分のいないところで一人歩きする!
周りの友達が作品をまとめはじめると、「何を載せよう」「どんな形でまとめよう」などと、ソワソワし出すのではないでしょうか。
ポートフォリオは、就職を考えている学生にだけ必要なものではありません。自身をアピールする方法として、ポートフォリオの作り方を知っておいて損はないでしょう。
さて、皆さん。どうしてポートフォリオを作ると思いますか?
就職活動において企業に提出が必須だから、就職課や先生に作成するように言われたから、という人もいるかもしれません。
まずは、「自分がポートフォリオを作成する理由」を考えてみましょう。
就職活動において、ポートフォリオの役割はいくつかありますが、重要な役割は「この人に会ってみたい」と担当者の興味をひくことです。会って話しをしないことには自分の良さは伝えきれません。そのためには、まず会うことが大切です。
そのきっかけとしての第一歩......それがポートフォリオです。自分が制作した作品をまとめることで、自身をアピールする力強い武器になるのです。
そして面談や面接の時には、ポートフォリオを通して話のきっかけが生まれたり、相手に作品の説明をする際の自信にもつながるので、あなたの隣にいて支えてくれるものにもなるのです。
ー ポイントその1 ー
ポートフォリオは「宣伝担当&サポート役!」
自分を理解し、作品を通して自分を伝えることが重要!
ポートフォリオが作者を離れてひとり歩きし、手元に戻ってくる頃には、何かしらのお知らせがあたなの元に届きます。それが面談や面接の連絡になるのか、落選通知なのか、ぜひお会いしたいという特別なお誘いなのか......それはわかりません。いいお知らせが届くのも、悪いお知らせが届くのも、すべてあなたの腕次第なのです。
ポートフォリオに息吹を与えるには、まず「自分自身がどういう人間なのか」を理解する必要があります。
ポートフォリオを制作するタイミングで、自分の取り組んできたことについて振り返ってみましょう。「何が得意で、どんな作品を描いてきたのか」「何を学んで、どういうことを培ってきたのか」を振り返り、客観視することで、作品を通じて伝えたいことが明確になるでしょう。
その振り返りこそが、自身のアピールポイントを見つけるヒントとなり、作品を輝かせることに繋がるはずなのです。
ー ポイントその2 ー
作品のみで自分自身をアピール!
原点となるキッカケ、成長、人間性も伝えられる!
「あなたは何故、画を描き始めましたか?」
「いつから、デザインに興味を持ちましたか?」
日々、作品づくりに取り組んでいるからこそ、単純な問いかけへの答えが思いつかなくなる......そんな方もいるかもしれません。
「子供の頃に絵を描いたら親に褒められた」「カッコイイポスターを見て自分も作りたいと思った」
というように、デザイナーへの道を志したきっかけは人それぞれですが、根底には「ものづくりが好き」という思いが流れているはずです。
何をきっかけに、どのような姿勢で取り組んできたかを、もう一度見つめなおしてみましょう。取り組んだ長さをアピールする人、興味を持ったのは最近だけれど集中した深さをアピールする人、それぞれの姿勢に正解・不正解はありません。
自分自身の「これまで」と、今後の可能性を秘めた「これから」をポートフォリオとしてまとめることが出来たなら......あなたの分身とも言える渾身の一冊が出来上がることでしょう。