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新卒UIデザイナーたちのポートフォリオ制作秘話【前編】内定までの流れ〜現在の業務内容
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新卒UIデザイナーたちのポートフォリオ制作秘話【前編】内定までの流れ〜現在の業務内容

みさき

多摩美術大学 グラフィックデザイン学科(伝達コース専攻)卒業。2018年、コロプラに新卒デザイナーとして入社。現在は新作スマホゲームのUIデザインを担当。

ハナ

桑沢デザイン研究所 昼間部 総合デザイン科(ビジュアルデザイン専攻)卒業。2018年、コロプラに新卒デザイナーとして入社。現在は運用中のスマホゲームのUIデザインを担当。

ミミ

桑沢デザイン研究所 昼間部 総合デザイン科(ビジュアルデザイン専攻)卒業。2019年、コロプラに新卒デザイナーとして入社。現在は運用中のスマホゲームのUIデザインを担当。

デザイナー志望者にとって、"就職活動の最重要アイテム" とも言える「ポートフォリオ」。自分の技術や好きなことをアピールするための作品集ですから、納得のいく形で仕上げたいですよね。でも、こだわり始めるとどんどん時間が過ぎていきますし、 "本当にこのデザインでいいのかな" と悩んだり、"どこまで作り込めばいいのだろう" と思ったりすることもあるかもしれません。

今回登場する3人は、そんなポートフォリオ制作にまつわる問題に当たりつつもコロプラの内定を獲得し、現在、第一線で活躍しているUIデザイナーたちです。

ポートフォリオ制作に "絶対的な正解" はないかもしれませんが、3人の話には共通点が多いのもまた事実です。"プロになった今だからわかる" という反省点や "就職活動を振り返り、やって良かったと思うこと" などを率直に話してもらいましたので、デザイナー志望の方のご参考にしていただけるのではないかと思います!

※ コロプラの「UIデザイナー」の仕事について詳しく知りたい方は、彼女たちの先輩によるこちらの対談記事をご覧ください。

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紙モノ専攻の3人が、全員一致でコロプラに入社を決めた理由

ポートフォリオ制作に関するお話に入る前に、まずは自己紹介をしていただきたいと思います。学生時代の専攻やコロプラに入社するまでの経緯をざっくりお話しください。

ハナ 私は3年制の学校で、広告制作やパッケージデザインの勉強をしていました。就活を始めたのは3年生の4月からで、自分が学んでいたことが活かせる場所として、デザイン事務所やWebデザイン会社を中心に10月くらいまで活動していました。でもその間に決まらなくて、卒業制作をする時期になってしまったんです(苦笑)。そして卒展を迎えて、なんとなくポートフォリオを置いていたら......コロプラ人事の方に声をかけていただいて、その流れで面接を受けて、入社が決まったというケースです。ただ、内定が出たのが4月なので、それから1年ほどは写真レタッチのアルバイトをしていて、入社したのは翌年の4月でした。
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みさき 私は4年生になる少し前、3年生の3月から企業説明会に行き始めました。もともと紙や本が好きで、大学の課題でもエディトリアルデザインに力を入れていたので出版関連の企業を探していたのですが......思うように進みませんでした。そもそもデザイナーの個人事務所では新卒の募集をしていないところが多く、新卒募集をしている印刷会社のデザイン部門などを見てみても、しっくりこなかったんです。そこで、デザイナー向けの逆求人イベントに勢いで参加して、ポートフォリオを展示してみました。すると、ハナちゃんと同じくコロプラ人事の方に声をかけていただきまして、会社見学をしたところ、雰囲気が合うような気がしたので面接を受けました。

ミミ 雰囲気、大事だと思います!

ハナ わかる......実は私もコロプラ以外に内定をいただいていたところもあったんですけど、働く環境としてなんとなく違和感があって、考えた末にお断りして、就活を続けていました。デザイナーとして働きたいというだけでなく、いろんな観点から自分とフィーリングが合う場所で働きたいと思っていました。

みさき 私も最後はフィーリングで決めました(笑)。実はゲーム会社はコロプラしか受けていなくて、というか、逆求人イベントで聞くまで「UIデザイナー」という職種を知らなかったくらいです。

ハナ あ、私もゲーム会社はコロプラしか受けてない! そもそも自分が学んできたことと分野が全然違うと思っていたので、受けようと思わなかった。
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お二人ともゲーム会社はコロプラしか受けていないんですね。そして後輩のミミちゃんは、台湾出身だと聞いています。日本で就職しようと思った理由からお話しいただますか。

ミミ 私は高校生の頃から日本語とデザインの勉強をしていて、大学に進学してからもその勉強を続けていました。でもある時、高校時代の先輩が日本に留学しまして、話を聞いているうちに日本のデザインに憧れて、日本でデザインを勉強したくなったんです。そして両親と相談した結果、思い切って大学を辞めて日本に留学することにしました。来日して最初の1年間は言語学校の日本語学科に通って、それからデザイン学校に進学しました。3年生の時、今後の進路について迷っていましたが、せっかく日本で勉強して、日本文化やマナーをもっと深く知りたいと思っていましたし、やっぱりデザインが大好きなので、一生デザインの仕事をしたいと思って就職活動をしました

新卒で海外の企業に就職するとは、大きな決断をしましたね。続いて、コロプラに入社した経緯を教えていただけますか。

ミミ デザイン学校の授業では紙や装丁が大好きだったので、就職活動では出版社や広告制作会社を探していました。でも活動を続けるうちに、デジタルの時代になっているのを感じたというか......自分の技術を活かしつつデジタルの技術を身につけられる仕事として、UIデザイナーの仕事に興味を持ちました。コロプラとの出会いは学内説明会で、2年生の12月でした。

ハナ その説明会には私も「内定者」として参加していて、ポートフォリオの話をしていました(笑)。今ミミちゃんとは隣で働いているので、不思議な感じがします。

ミミ ご縁ですね(笑)。あの説明会で印象に残ったのは「私が今までしてきたのは広告やポスターなどのデザインばかりですが、ゲームのデザインはできますか」と質問すると、「紙でもゲームでも、必要なデザインの知識とセンスは同じなので大丈夫!」と教えていただいたことでした。それで少し安心しました。

みさき 私も同じような不安があったけど、コロプラの人事の方に「エディトリアルデザインとUIは通じるものがあります。このポートフォリオで大丈夫です!」と背中を押されて、自信が持てた記憶があります。
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現在の業務内容と、デジタルツールに対する率直な感想

続いて、入社してから現在までの業務内容を教えてください。

ハナ 私は新卒研修の後、ある新作ゲームの開発チームに配属されました。新作なのでリリースまでは極秘で制作が進められていたのですが、いざ世に出るとテレビでCMが流れて、実際にプレイしている方の姿も目に入ってきて、すごく嬉しかったですね。リリースされてからは、引き続きそのゲームの運用を担当しています。

みさき 私はまず運用しているゲームのチームに配属されて、半年ほどUIデザインを担当して、それから新作ゲームの開発チームに異動しました。私はそれまで比較的ライトなゲームしかプレイしたことがなかったので、新作ゲームの "ゲームシステム" を簡単には理解できなかったり、ゲーム用語がわからなくて苦しんだりもしたのですが......その環境に鍛えられたことで、入社前には想像もできなかったスキルが身についたと思います。その後、また他の新作ゲームの開発チームに異動しました。

ミミ 私はまだ入社して1年も経っていないのですが、研修後は新作ゲームの開発チームに、リリース直前に配属されました。そこで一番印象に残っているのは、ある遊びのUIを担当させていただいたことです。私が入った時点で仕様はある程度固まっていたんですけど、ちょうど新しい機能のデザインが必要だったので、方向性の違う提案をたくさん考えながら仕上げていってすごく楽しかったです。最終的にリリースと同時に実装されまして、SNSなどからいろんな方がその機能を使っているのが伝わってきて、とても嬉しかったですね。

みさき あれ、ミミちゃんが作ったんだ!

ハナ ミミちゃん、入ってすぐの仕事がそれで、本当にすごいと思う。

みなさん大活躍のようですね。学生時代にしていたことがそのまま生きているということでしょうか。

ハナ そう思います。たとえばゲームの一画面をデザインする時は、"どこに一番主要なボタンを置けば、迷うことなく触ってもらえるか" とか、"ユーザーさまがどうやって目を動かすか" といったことを考えるんですけど、それって広告やポスターの作り方と同じなので、基本的な考え方は学生時代にやっていたことと変わらないと思います。

みさき エディトリアルデザインも同じで、本を作る時も情報の優先度を考えてから配置を考えて、そこから文字の大きさや色が決まってくるので、学んでいたことは役立っていると思います。どちらかというと、学生時代に取り組んでいた課題が基礎で、今やっているのは応用という感じです。

ミミ 私も学生時代に広告を作っていた時と同じ考え方で作っています。たとえば今はゲーム内の「お知らせ」の画像制作を担当しているんですが、"パッと見ただけでユーザーさまに伝わるように" という観点で作っています。

参考までに、学生時代に使っていたデジタルツールと、現在使用しているデジタルツールを教えてもらえますか。

ハナ 私は学生時代、Adobe IllustratorIndesignを使っていて、内定から入社までの1年間でPhotoshopの勉強をしていました。今はPhotoshopをメインで使っていますが、Unityも使いますし、最近はAfter Effectsの使い方も教えてもらっているところです。

ミミ 私は学生時代はAdobe Illustrator、Indesign、Photoshopを使っていて、今はPhotoshopをメインで使いつつ、Unityも触っています。ただAfter Effectsはまだやっていません。

みさき 私もほぼ同じで、学生時代はAdobe IllustratorとIndesignをメインで使っていて、今はPhotoshopを使うことが多いです。Unityは開発チームに異動してから使うようになりました。ちなみに、Photoshopに関しては学生時代に使っていた写真編集で使うツールと、ゲームのUIデザインで使うツールが違うので、慣れるまでは時間が掛かりました。そして最近になってAfter Effectsを使い始めましたが、まだ全然使えません(苦笑)。
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企業によって中身を変えるのは当たり前!?

ここからはポートフォリオについて、気になることをどんどん聞いていきたいと思います! まずはいつから制作を始めて、どんな作品を入れたか、というところからお話しいただけますか。

ミミ 私は周りより少し早くて、2年生の12月から作り始めました。初めは確認のために普通のコピー用紙で印刷してクリアファイルに入れていたのですが、徐々にブラッシュアップを重ねて、最終形ができたのは3年生の中旬でした。作品の内容としては、2、3年の時に学校で作ったものがメインですけど、プライベートの作品も入れています。
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ハナ 私は2年生の春休み、3月から作り始めました。ほとんど授業のもので、2年生の時の作品が多いです。最終的には3年生の時のものや、浪人時代のデッサンも入れています。コロプラにポートフォリオを出すにあたっては、"ゲーム会社だからゲームっぽいもの作ったほうがいいのかな" と思って作ってみたんですが、あまりうまくできなくて、載せるべきか載せないべきか悩んでいました。そこで人事の方に相談したところ、「大事なのは、"今ゲームのデザインができるか" ではなくて、"UIデザイナーになるにあたってデザインの基礎力があるか" なので、アピールポイントにならないようなものは入れないほうがいいかもね」と言われて、ゲームっぽいものは全く入れずに出しました。

みさき 私は3年生の12月中旬から作り始めました。1冊目が完成したのは翌年の2月で、そこから少しずつブラッシュアップしていき、適宜4年生の作品も足していきました。推しているのはエディトリアル関連の作品で、課外制作のものが多いです。そういえば、コロプラに提出したものだけ、浪人時代に描いていた平面構成やデッサンを入れました。人事の方に「基礎の描写力を見せてほしい」と言われたので。

「デッサンを入れたのはコロプラだけ」というのは、気になりますね。

ハナ デッサンは企業によって、また担当者によっても「必要、不要」が分かれるところだと思いますが、コロプラで仕事をしている時は結構大事だなと思うことがあります。たとえばUIデザインで "ごろっとしたアイコン" を描く時、デッサンの技術が役に立っているなと思いますし、ゲーム内の "お知らせ" 画像にしても、同じ画面の中でいろんな方向から光が当たってしまうとおかしくなるので、デッサンの考え方が生きてきます。

一言で「ポートフォリオ」と言っても、企業によって重視するポイントが違うようですが、ほかに企業ごとに見せ方を変えたポイントがあったら教えてください。

みさき それでいうと、「バリエーションか、質か」という点も企業によりますよね。ある企業のデザイン部門では「A4数枚で提出」というところもありましたし、また別の企業では「幅広く、いろんな作品が見たい」と言われることもありました。

ハナ 私も、説明会や採用サイトで「あまり納得がいかなくても、作品をたくさん載せたほうがいい」という企業もあれば、「少数の自信のあるものだけ載せるほうがいい」という企業もありましたので、それぞれ企業に合わせて編集していました。

<新卒UIデザイナー3名のポートフォリオ制作秘話【後編】具体的な作り方〜総論>に続きます>

【後編 INDEX】
◆ 印刷トラブルと格闘し、完成したポートフォリオの総額は......
◆ 全企業に共通していたこととは?
◆ UIデザイナーとして自分のポートフォリオを採点! 今、就職活動を振り返って思うこと