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コロプラのデザイナー
PEOPLE

入社2年目で『ランブル・シティ』のキャラクターデザイン担当へ

コロプラのデザイナー

S.U

デザイナー

美大を経て2014年入社。『黒猫のウィズ』で初のキャラクターデザインを担当後、『ランブル・シティ』へ。現在はキャラクターデザイン担当となり、世界のファンから愛されるキャラクター作りに努めている。

入社2年目で『ランブル・シティ』のキャラクターデザインを担当する2Dデザイナーアニマルさん。西洋画を愛し、美しい絵を追求する為に解剖学で骨を研究したアニマルさんにお話をお聞きしました。

油絵画家の祖父の影響で絵を描き始める

現在の担当を教えて下さい。

2Dデザイナーとして、『ランブル・シティ』のキャラクターデザインを担当しています。コロプラに入社後、一通りデザイナーの仕事を経験してから、キャラクターデザインを任せてもらうようになりました。

美術大学出身で、絵はずっと描かれていたんですか?

はい。絵を描くようになったのは、油絵画家の祖父の影響が大きいですね。自宅に祖父のアトリエがずっと残っていたので、いつでも絵が描ける状態になっていました。3歳までしか一緒に暮らしていなかったのですが、祖父はとにかく家族の中で偉大であり、亡くなった後も存在感がある人でした。

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《数少ないお祖父様の作品》

存在感のある方だったんですね!お祖父様以外で影響を受けた画家はいましたか?

ルーベンスとミケランジェロですね。ルーベンスが描く女性は見とれてしまうほど肉感があり、凄く生命力に溢れているんですよ!ミケランジェロはただ、ただ、圧倒的な画力ですね。キリスト教の教えを伝えているんですが、壁にかけられた絵はまるで、別の世界の人たちを覗く窓みたいなイメージです。

でも、最初に好きになった画家はラッセンなんですよ(笑)「なんて綺麗なイルカを描くんだろう!」と思っていたので、中学生頃までずっとラッセンの模写をしていました。その後、正統派の西洋画に興味を持ち始めたんです。もともと自宅に美術関係の本がたくさんあったのに、ラッセンに心酔していたため見向きもしていなかったんです(笑)。よく見たら正統派の絵画が身近にめちゃくちゃあるじゃん!と気づいてからは、家に置いてある本を見るようになりました。

なるほど(笑)画家になりたいという夢はあったんですか?

物心ついた時から画家になるんだと思っていました。小さい頃から絵に囲まれた空間で暮らしていたので、ならないでどうするの?!って感じでした。両親の勧めで美術大学へ進学はしましたが、そもそも大学に行く必要あるのかな......と思っていたので、チャンスがあったらすぐにでも絵描きになってやるって考えていました(笑)。


会心のキャラクターは『ランブル・シティ海外版』の主人公ザック

大学3年生で挫折を経験。ゲームの世界へ

美術大学へ進学して夢の画家へ猛進ですね。

いえ、そうでもなくて......。在学中にたびたびコンクールへ応募していたのですが、あまりよい結果を得られなかったんです。衝撃を受けたのは、大学3年生の時のコンクールでした。作品が入選したんですが、審査員として参加していた有名な美術関係の人に、やんわりと「君は才能が無い」と言われたんですよ......。

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え~! それはショックが大きいですね!

もう立ち上がれませんでした。その審査員の方を私は神だと思っていたぐらい尊敬していたので。美術界の超重鎮と評されるその方に、遠巻きに否定されて、もう自分はダメなんだという思いが広がってしまったんです。その日を境に絵もだんだんと描けなくなってしまって、「挫折」を感じました。それからは無気力になっていました。

それは辛いですね......その無気力の時期はどうやってやり過ごしていたんですか?

とりあえずゲームでもするかって(笑)。海外のオンラインゲームで西洋の世界観をテーマにしたものがあったんですが、その世界がとても居心地が良くて。そのおかげで、いい現実逃避になりました(笑)。

それは良かったですね! その時のゲーム体験がいかされていたりするんですか?

はい。まず海外のゲームにはバックボーンがあるんですよ。どんなファンタジーゲームにもキリスト教の宗教観とか、歴史観みたいなものがベースにあって、そこからシナリオやキャラクターが作られていくんです。だから、私もゲームを作る時には、そこを意識して作っていますね。今、担当している『ランブル・シティ』にも、実はバックボーンと壮大なストーリーがあるんですよ。いつかお披露目したいなって思っています!

絵やゲームの他に、変わったものに興味があったそうですね?

はい、解剖学です。人体を描く時に人体の構造が知りたくなって、大学に入ってから美術解剖学を勉強し始めました。あまりにも解剖学にハマりすぎて、単位互換制度というのを利用して医大に通い、医学的な視点からも解剖学を学んだりしていました。プライベートでも自分で勉強するために骨格標本を作ってみたり、軽く解剖したりしていましたね。

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解剖学の虜になってしまったんですね(笑)。学んでみてどうでしたか?

人を描く時にとても役立っていますね。西洋画というのは、まず骨から描くんです。そもそも骨というのは機能美なんですよ。人体の基本的な部分が骨に凝縮されていて、それを知っていると、人体を簡単かつ正確に描けるようになるんです。

簡単に描けるようになるんですか!?

そうなんですよ!例えば、人を描こうとした時に肩幅ってどれくらいだろう?手の長さはこれでいいのかな?と悩んだり、考えたりするじゃないですか。そんな時に解剖学を知っていると、骨格がすぐにイメージできるので、簡単に描けるようになるんです。大学で解剖学を学べたのは大きかったですね。

資料を集め、知識を蓄えて制作。キャラはシルエットとカラーで決まる

キャラクターを作る時に意識しているところはありますか?

全世界のどんな方が遊んでも、自分と似ているキャラクターがいると思われるように、外見のビジュアルや内面の心情を想像しながら、個々のキャラクターを創造しています。キャラクターのビジュアルを作る時には、影の形でもちゃんと認識できるように、ラインやシルエットを意識して描いていますね。

お~~~! そのキャラクターのバックボーンを考えるわけですね。

そうやって妄想するのが楽しいんです(笑)。でも、いくら妄想が楽しいと言っても知識が必要なので常に調べながら作っています。ニュースを見て世界情勢をインプットしたり、自分の住む国と異なる文化や価値観についても考えています。このように、世界で何が起きているかは常にチェックしています。

会心の出来なキャラクターはありますか?

ランブル・シティ海外版』の主人公ザックとビルでしょうか。アジアでリリースするため、欧米以外の人たちに人気が出るように考えたキャラクターなんです。このキャラクターは、アジアをマーケティングし、各国の情勢などもふまえてじっくり時間をかけて作りました。アジアでテストローンチした時にはこのキャラクターが圧倒的に人気でした。キャラクター作りに成功したなと思いましたね。

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《ランブル・シティ海外版 主人公ザック》

今のアニマルさんにとって絵とは?

人と人を繋げる手段ですね。今までは自分だけの物だったものが、今ではユーザーさまと開発者を繋げるツールになっていますね。

画家になることを当たり前のように考える環境で育ち、解剖学を学んだことで世界観を表現する術を手にしたアニマルさん。挫折を含め、これまでの経験が血となり肉となり...もとい、骨となり身となり、その妄想から広がる世界観が、世界のユーザーさまに驚きと楽しさを提供しています。