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【CHRO × CTO】コロプラ取締役対談 Vol.1
COMPANY

【CHRO × CTO】コロプラ取締役対談 Vol.1

取締役 CHRO
HR本部管掌

石渡 亮介

取締役 CTO
エンジニアリング
本部管掌

菅井 健太

2019年3月1日、コロプラでは2年振りの大規模な組織改編がありました。
その主目的は【より迅速な意思決定と効率的なゲーム開発体制の構築を行うことで、コロプラ流の "新しい遊び方を提案" し、"IPを育成" していくこと】になりますが、各部門のトップはそれぞれどんなことを考え、何に重きを置いているのでしょう。

今回はおよそ300名のエンジニアが集まる「エンジニアリング本部」の本部長と、人事を総括するHR本部長が対談を実施。

ともに2010年入社で、世の中の変化に対応しながらコロプラの発展に大きく貢献してきた二人が、今話すこととは?
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コロプラにおけるCTOの役割、新しい技術の導入基準とは?

石渡さんには以前もCHROとしてお話しいただいたことがありますが、CTOインタビューは初となります。"技術のすごい人" という漠然としたイメージがあるのですが......まずはコロプラにおけるCTOの役割から教えていただけますか。

石渡 ご本人は答えづらいと思うので僕が言いますが、Chief Technology Officer、要するにテクノロジー部門の最高責任者ですよね。コロプラはIT業界の中でもスマホゲームの開発・運用をしていますので、菅井さんはその技術部門のすべての責任を持つという、大変な役割だと思います。

菅井 改めて言われると、より重みを感じますね(笑)。コロプラにはサーバーサイドエンジニアとして入社しましたが、現在は開発中・運用中のゲームで使う技術の選定をしたり、突発的な課題や全社横断的な改善を推し進めたり、新作の進捗を確認しつつ問題があったら解決するように働きかける、といったことを日々しています。
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そしてエンジニアリング本部のトップとして、プログラミングもされているわけですよね?

菅井 いえ、CTOには "コードを書いているCTO" と "書いていないCTO" がいるんですが、僕は書いていないCTOです。企業によっては最前線の現場に入ってプログラミングをしているCTOの方もいらっしゃいますが、僕はできるだけ権限移譲をするようにしているので、プログラミングはしていません。

石渡 それでいうと、"一般的なCTOの業務" と "コロプラにおけるCTOの業務" がそのまま一致するわけではないですよね。菅井さんは技術に関するところを主にしながらも、様々な観点からプロダクトやサービスを "いいもの" にしていくための業務を全体的に担っているというイメージがあります。
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菅井 結局、コロプラにおける "技術" の捉え方って、あくまでも "面白いゲームを作るために必要な技術であるか"、というところなんですよね。新しい技術やツールに関しても、"この技術を使いたいからこれを作ります" ではなくて、"これを作りたいからこの技術を使います" という視点から導入していきますので、トレンドだから導入することはないわけです。

それに通じる話だと思いますが、2017年から2018年にかけて、新作および運用中のゲーム全タイトルのプラットフォームをすべて GCP(Google Cloud Platform)に移行させた理由を教えていただけますか。

菅井 GCPの導入が決まったのは僕がCTOになる前のことなんですが、GCPを支えるインフラが素晴らしく、プロダクトが進化する過程を目の当たりにしていましたし、今後も確実に進化していくだろうと予想できたので移行しました。

石渡 GCPへの移行はインフラエンジニア、サーバーサイドエンジニアは本当に大変だったと思いますけど、運用中のゲームに関してもメンテナンスタイムを設けずにやりきりましたよね。大規模な改修が完了してから、現場ではどんな変化がありましたか。

菅井 インフラ障害の割合は減りました。徐々にですが業務が効率化されて、クリエイティブに集中できる時間が増えてきていると思います。全体的なコスト削減もできたので導入の目的は達成できたと思いますが......開発環境の改善には終わりがないというか(笑)。あと変化といえば、新作における運用の負担が減って緊急対応することがほぼなくなりましたね。

「緊急対応がほぼなくなった」ということですが、GCPへの移行は、コロプラが裁量労働制の廃止や22時以降の残業禁止を決めた時期とも重なりますよね。

石渡 そもそも7、8年前は深夜12時にゲームの更新をすることが業界の主流で、我々も含めそういう時間帯の担当者がいました。毎回ユーザーさまの反応が大きくてやりがいもありましたし、自身の成長も実感していたので楽しくはあったんですけど......徐々に開発規模も大きくなっていったので、このままでは会社として続けられなくなるだろう、ということを考えるようになりましたよね。

菅井 僕も、大変だったけど楽しかったという感じでした。ただ、いつからか「労働時間の見直し」とか「働き方改革」といった言葉がよく使われるようになって、時代が変わったというか......マネージドなサービスを使わずにきたコロプラにおいて、GKEやCloud Spannerの導入はいいタイミングだったと思います。

石渡 時間の制約が大きくなっただけでなく、ゲーム制作のノウハウがたまったことで、起こりうる問題をあらかじめ回避して作れるようにもなってきたとも思います。長期的な視点からコロプラという会社を良くしていこう、というフェーズに入った感じはありますね。
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やりたいことがあれば、意志を持って突き進んでほしい

エンジニアリング本部のミッションのひとつに【業務の最適化】がありますが、菅井さんはメンバーにどんな意識を持っていてほしいですか。

菅井 時間をかければ "いいもの" ができるというわけではないので、常に効率的に作業しようという意識を持って、自分なりの工夫や改善をしていてほしいですね。それから、エンジニアにできることってたくさんあると思っていますので、あまり自分の仕事の範囲を制限しないでほしいです。

石渡 「エンジニアにできること」というのは、コーディング以外のことも含んでいますか。

菅井 そうですね。キャリアの築き方として、"自分はゲーム制作におけるこの部分のスペシャリストになる" という考えもあるわけですけど、ゲームというプロダクトにこだわらず、"会社全体で使うシステムを改善したい" とか、"このサービスをもっと良くしたい" といった目線を持って他部門にも働きかけるとか、その中でプロフェッショナルを目指すというのもアリだと思うんですよ。

石渡 CTOがそういう視点だと、コロプラのエンジニアが得られる体験や発見、喜びといったものは広がっていきそうですね。

菅井 自分が考えたことを実装までできるのがエンジニアなので、一つの分野の技術にあまり集中しすぎず、活躍の場を広げてほしいと思っています。

石渡 一方で、会社には多様性が必要というか...... "これが得意なので突き詰めたい" という人がいて、それがその人の能力を発揮しやすいものであれば、そのまま追求してもらうほうがいいのかなあということも人事目線では思いますね。
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菅井 一人ひとりに合うスタイルというのはありますよね。ただ、自分が得意と思っているものを突き詰めるだけでなく、"自分はどうなっていきたいか" という一歩引いた視点も持っているほうが見通しが良くなりますし、新たな得意分野を見つけることもできて楽しいんじゃないかって思うんですよね。「時代の流れが」とか「周りの環境が」とか、よく聞きますけど、どんな状況においても結局そこを進んでいくのは自分の意志でしかないと思っているので、やりたいことを見つけたあとは、強い意志を持って突き進むしかないと思っています。

石渡 「強い意志を持って突き進む」、まったくその通りだと思います。そういえば、冒頭で「プログラミングをやっていないCTO」という話がありましたけど、どこかのタイミングで "プログラミングをやめる" という決意をされたわけですよね。
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菅井 はい。最後にコードを書いたのは2016年の後半で、取締役になる少し前だったと思います。僕にとってのコーディングって、得意分野なので楽しくできるんですけど、そのままだと現状に甘えてしまうと思ったんですね。だから、それを捨てることによって他の勉強をする時間を増やすようにしました。

得意分野のコーディングを手放すとは、かなり勇気ある決断ですよね。

菅井 技術は進化し続けていますし、市場も進化しているなかで自分のスタイルを変えていかないと、取り残されるのみだと思っているので......安住の地はないと言いますか。

石渡 安住の地、ないですよね(笑)。

菅井 あと、現場も日々変化しているので、役職者だけでなく、いろんな人と話をしたいと思っています。話しかけられるほうは嫌かもしれませんが(笑)。

石渡 そうやって話すなかで印象的だったことを、ちょっと共有してもらえますか。

菅井 最近ですと、若手エンジニアと話しているときに、"こんな才能を持っている人なんだな" と思うことがありました。個人で、ある大会(ゲームではない分野のもの)に出て賞を受賞したということだったんですが、普段はエンジニアの仕事しかやっていない人の別の一面を知ったので、会社でももう少し個性を生かせる方法がないかな、何かチャンスを提供できないかな、と考えるようになりました。

石渡 職種を問わず、いろんな個性を生かすことでコロプラがもっと盛り上がるようにしていきたいですし、グループ会社に対しても同じようなことを思いますね。

菅井 そうですね。やっぱり各社の個性を発揮してほしいですし、コロプラのノウハウももっと共有できるようにしていきたいと思っています。

石渡 運用中のゲームもさらに盛り上げていきたいですし、新作についても今たくさん仕込みをしているところなので、一人ひとりが持つ能力を発揮できる会社にしていきたいと改めて思いました。

菅井 僕も、エンジニアが本来の業務に集中できるようにすることで、より良いプロダクトやサービスをユーザーさまに届けられるよう頑張りたいと思います。

今後の展開も楽しみにしています! 今日はありがとうございました!!